毎月2回から3回、ハローワークで相談業務をさせていただいてい
ます。100年に一度の経済危機というのは、ハローワークの中か
ら見ていると、なるほど実感して理解することができます。今年に
入って、朝から検索機の行列ができ、駐車場は一日中、どこかの百
貨店のそれのように長い列が途切れることがありません。...
「精神障害者就職サポーター」という名で、精神障害をお持ちの方
の就職復職のお手伝いを主にこなしています。ハローワークには、
障害者の方々への支援を専門とする専門官の方がいらっしゃるので
わたしは精神面からカウンセリングなどを通じて、就労をしていま
す。
この仕事をしていてあらためて感じるのですが、身体や知的の障害
でなく、精神の障害を持った上で、仕事を見つけ、働いていくとい
うのはこの国ではそれほど容易なことではないのです。ご存じのよ
うに、障害者雇用率に精神の障害も、身体や知的障害に加えて算定
対象となりました。実際のところこの三つの障害別に、新規の求職
申込者数と就職件数を見てみると、身体・知的・精神の順で、
6.1万人、2.2万人、2.2万人となっています。しかし、こ
の中で実際に就職できた数は、2.4万人、1.2万人、0.8万
人(19年度)なのです。圧倒的に精神のかたの就職率は低くなって
います。
一見すると、障害の程度が判断しにくいという特性もあるのかもし
れません。また、症状としては落ち着いていても、根本的な問題解
決が不十分な場合は、精神的な負荷が高まった場合の再発というこ
とも多いのではないかと思います。行政も、障害者職業センターや
職業能力開発校などといった施設で、訓練や準備の支援を行ってい
ますが、実際には先ほどの数字が現状を現しています。
ハローワークでの相談業務の中でも、まだ仕事に戻れる状態でない
体調が不安定にもかかわらず、仕事をあせっている人や、対人関係
の構築で問題があったり、コミュニケーションの問題があったりと
根本的な問題解決が不十分なままに、転職や復職を繰り返さざるを
得ない人たちとお会いする機会が多いと感じています。必要であれ
ば医療機関を紹介したり、出来ることからと言う意味で比較的時間
の融通のきくアルバイトから始めてみてはどうですか、といったア
ドバイスをさせていただくのですが、短い時間の面談ですし、経過
もとることが出来ません。休職中から復職時、そして復職後も一貫
してケアできる体制の必要性をあらためて感じました。
障害を持たない人たちの就職問題で、大騒ぎになっている現状を見
ながら障害を持った人たちの就職を考えていた一日でした。
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