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2008/04/18 【ストレス病発症のメカニズム】

職場でのストレス要因を考えるとき、いろいろなものが考えられ
ますが、一番は「職場での人間関係」があげられます。次いで「仕
事の量の問題」「仕事の質の問題」と続きます。...

例えば、同じ部署(人間関係)で、同じ仕事(仕事の量と質)をし
ていても、ある人はストレス性の疾患に罹るのに、ある人はなんと
もない、ということは職場でよく見かける風景ではないでしょうか。

どうしてこのようなことがおきるのでしょうか??

アメリカの労働衛生研究所「NIOSH」はストレス性の疾患が発症に至
るまでのモデルを示しています。そこでは、「仕事上のストレス要
因」がスタートになっており、その矢印は「ストレス反応」に続き
ます。「仕事上のストレス要因」とはまさに上にあげたものが代表
的ですね。人はストレスを受けると、こころだけでなく、体も反応
します。ある程度のストレスに対しては、人体の防衛反応として、
免疫力や抵抗力を高めることが知られています。しかし、この程度
が過ぎると、免疫力や抵抗力は低下し、いわゆるストレス状態に陥
ります。これらを総して「ストレス反応」ということができます。
そして「ストレス反応」からのびる矢印の先には「疾病」がありま
す。いわゆるストレス性の疾患の発症ですね。

簡略化した図にすると以下のとおりです。
「仕事上のストレス要因」→「ストレス反応」→「疾病」

しかし、このモデルではすべての人が同じストレス要因を受けると
同じように「疾病」に至ることになりますね。NIOSHのモデルは実は
上記に加えて、「個人的要因」「仕事外の要因」「緩衝要因」の3
つの要因が、「仕事上のストレス要因」と「ストレス反応」の間に
関与していると仮定しているのです。

「個人的要因」とは、その人が持っている性格的な癖や、遺伝的な
要素です。「残り時間10分」という表示を見て「あと10分しかない
ぞ!やばい!」と思うのか、「まだ10分も残りがあるのか!」と思
うことの違いなようなものです。人それぞれですよね。
「仕事外の要因」とは、文字通り仕事以外での要因です。仕事以外
に仲間関係をもっていたり、趣味のサークルに所属してたとすれば
ストレスは相対的に下がるでしょうし、その逆もまたありますよね。
「緩衝要因」とは、自分を取りまく重要な他者による影響です。家
族はもちろん、職場の同僚や上司との関係もそうですね。コミュニ
ケーションや支援の体制が整った職場であればストレスは相対的に
下がるでしょう。家族との関係が良好であればなおさらですよね。
もちろん逆もまたしかりです。

つまり、同じ「仕事上のストレス要因」を受けていても、個人の考
え方や、仕事外での充実度、そして家族や職場の人間とのコミュニ
ケーションといった個別の要因が影響し、病気にまで至ってしまう
のか、そこまでいかないのかが決定されるということです。

この3つの要因は、すべて自分の取り組みによって、よい方向にもっ
ていけると私は考えます。「個人的要因」については、カウンセリ
ングやリラクセーションを用いることで、偏った考え方や心身の緊張
をほぐすことができるでしょうし、「仕事外の要因」についても積極
的に外の世界でつながりを持つことは可能です。また。「緩衝要因」
についても、例えば、自分の思いをうまく相手に伝えるコミュニケー
ション手法を学んだり、時には「飲みにケ―ション」につきあったり
と、自分から積極的に行動することが可能です。

「仕事上のストレス要因」について、私たちのコントロールが効かな
い現状においては(特に30代の会社員など責任は持たされるが権限は
ないなど)、せめて「個人的要因」「仕事外の要因」「緩衝要因」を
うまく味方につけ、自己防衛したいところです。

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NIOSH , ストレス , リラクセーション , 仕事外の要因 , 個人的要因 , 緩衝要因
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