「不安」「恐怖」「怒り」「喜び」「悲しみ」etc.わたしたちはいろ
いろな場面で、いろいろな感情が湧きあがってきます。
今月から、「森田療法」の研修会(全12回)に参加させていただい
ています。以前から関心があり、書籍などは読んでいたのですが、実
際に研修会などに参加したことはありませんでした。今回は、縁あっ
て参加させていただいたのですが、「自分を受け入れる」ことの大切
さを感じています。...
「学校に行く時に、心臓をキュッとつかまれたような感じがする」、
「周りの人から、変な風に思われないか心配」、「勉強についていけ
るか心配」、「またいじめられるのではないかと思うと、ドキドキし
てしまう」などなど、学校や会社に行けなくなった人には、実に様々
な「不安や恐怖」が付きまとっています。
私たちはこのような「不安や恐怖」を感じた時、それをなくそう、と
か出ないようにしよう、と考えがちですね。「不安や恐怖」が自分に
とっていやなものであればある程、それを遠ざけたり、なくしたりす
る力も大きくなります。
ただ、残念なことに、この取り組みは、逆に「不安や恐怖」に注目し
てしまうことになり、それが実際に体に現れる症状を強めてしまう結
果になることもあるのではないでしょうか。症状が強くなれば、それ
に伴って「不安や恐怖」はあらに大きくなり、これを永遠と繰り返し
てしまうのです。
「不安や恐怖」に限らず、私たちが感じる「感情(気持ち)」は、そ
れが永遠と続くことはあり得ません。脳内での一種の過放電ととらえ
れば、それを続けることが出来ないのは納得できますよね。けれど、
「不安や恐怖」といった感情にとらわれると、悪循環を繰り返してし
まうのです。では、この悪循環を断ち切る方法をみつければ、私たち
は、楽になれるのだと思います。
「不安な感情が出ないようにしよう」とか「出てきてはダメなんだ」
という考えでこの悪循環を断ち切ろうとすると、よりそれに注目して
しまうことになります。そんな時は、「不安や恐怖が出てくる自分を
受け入れる」ことをめざすのです。「不安や恐怖と闘わない」のです。
出てくるものは仕方がない、出てきて当たり前、と出てくる自分を受
け入れてみるのです。すなわち、「出てくる自分=だめな自分」とい
う構図を、「出てくる自分=ありのままの自分」としてみるのです。
これはなにも子どもにだけ言えることではなくて、大人にも言えるこ
とです。パニック障害などで苦しむ方たちは、なんとかそれを出さな
いようにと一生懸命になります。また、復職に際しては「うまく仕事
ができるだろうか」とか「仲間に受け入れてもらえるだろうか」とい
った不安が大きく出ることがあります。でも、そのような症状や不安
が出てくることを、受け入れてみるのです。そうすると、「また症状
が出たらどうしよう」という不安が、出た当たり前なんだからという
気持ちになり、出てきた症状や不安にとらわれる必要がなくなります。
とらわれがなくなれば、症状や感情は必ず治まってきます。そして、
これを感じることが大切です。とらわれずにいれば、やがて治まるの
です。
「不安や恐怖」とは戦わない。これらが出てくる自分を受け入れる。
全てはここから始まるのかもしれません。
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